
空き家を放置すると危険? 固定資産税・倒壊リスク・近隣トラブルの真実
1. 空き家をそのままにしていませんか?
親から相続した実家や、住まなくなった家を「とりあえずそのまま」にしていませんか?
近年、空き家の増加は社会問題となっており、放置された空き家によって様々なリスクやコストが発生しています。所有者にとっては“動かずに済む選択”でも、実は大きな損失につながることも。
この記事では、空き家を放置することでどんな問題が起きるのか、またどんな対策が取れるのかを徹底解説します。
2. 空き家を放置することによる3つの主要リスク
① 固定資産税の増加
空き家が「特定空き家」に指定されると、住宅用地の特例が外れ、固定資産税が最大6倍になることがあります。
- 通常の住宅:土地に対し1/6の課税
- 特定空き家:軽減措置が外れて通常課税に
これは、自治体が「倒壊や衛生面で周囲に悪影響を及ぼす」と判断した場合に適用されるため、外観の管理も重要です。
② 倒壊・火災・犯罪のリスク
- 建物の老朽化で、屋根や壁が崩れる可能性
- 放火・不審火による火災(空き家火災は全国で年間1,000件以上)
- 空き巣や不法侵入の温床になることも
倒壊して通行人に被害が出た場合、所有者が損害賠償責任を問われることもあります。
③ 近隣トラブル・景観悪化
- 雑草や樹木が伸びて通行の妨げに
- 害虫や野生動物の発生源になる
- 景観を損ない、近隣住民との関係悪化や苦情に発展
放置された空き家は、周囲の不動産価値にも悪影響を与えることがあり、結果的に地域全体の問題にもなりかねません。
3. 空き家を放置し続けるとどうなるか?
年数 | 起きやすい問題 |
---|---|
1〜2年 | カビ・湿気・雑草の繁茂 |
3〜5年 | 建物の腐食、雨漏り、害虫繁殖 |
6年以降 | 倒壊・漏電・近隣被害の可能性 |
数年単位で見ると、放置によって修繕コストがどんどん膨らむだけでなく、売却や賃貸にも不利な状態になってしまいます。
4. 空き家の対処法と選択肢
【1】 売却する
- 維持コストから解放される
- 古家付き土地として売る or 解体後に更地で売る
- 相続登記の完了が必要
【2】 賃貸として活用する
- 修繕・リフォーム後に貸し出す
- 管理は不動産会社に委託可能
- 収益化しながら資産を活用できる
【3】 空き家管理サービスを利用する
- 月額3,000〜10,000円程度で巡回・清掃・通気など
- 自身が遠方にいる場合でも安心
- 特定空き家指定を避けるための対策にも
【4】 解体・土地活用を検討する
- 解体後に駐車場や貸地として活用
- 補助金や解体費用の優遇制度を使える地域もあり
5. 空き家放置を防ぐためにやるべきことチェックリスト
✅ 相続登記は完了しているか?
✅ 現地に定期的に訪れているか?
✅ 雑草・郵便物の整理は行っているか?
✅ 固定資産税の通知を確認しているか?
✅ 地域の空き家対策制度を調べたか?
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