
親の家を売るときに注意すべき5つの落とし穴と失敗しない手続きの進め方
1. 「親の家を売りたい」でもすぐに動けない理由とは?
親が施設に入った、亡くなった、住まなくなった——そんなタイミングで浮上する「実家の売却問題」。
思い出のある家だからこそ慎重に進めたい一方、固定資産税や管理の負担もあるため、早めの判断が求められる場面です。
しかし、親の家を売却しようとしたとき、「よくある落とし穴」に気づかずに手続きが進まないケースも。
本記事では、実家売却でトラブルを防ぐために注意したいポイントと、スムーズに進めるための手順を解説します。
2. 親の家を売るときにありがちな5つの落とし穴
落とし穴①:名義が亡くなった親のままで売却できない
親名義のままでは売却はできません。相続登記をして、所有者を自分や兄弟で共有名義に変更する必要があります。
▶ 解決法:法務局での相続登記申請。司法書士への依頼が一般的。
落とし穴②:兄弟や相続人間での話し合いが不十分
誰か一人が売りたいと思っても、他の相続人の同意がなければ売却できません。感情のもつれが相続トラブルに発展することも。
▶ 解決法:早めに家族全員での話し合いを。必要なら弁護士や専門家を交えて円満に進めましょう。
落とし穴③:解体・リフォーム費用を見落としている
老朽化した家はそのままでは売れにくく、売却前に修繕・解体が必要なことも。
▶ 解決法:不動産会社に「現況のまま」「更地にして」の両方で査定を依頼し、収支を比較。
落とし穴④:固定資産税や管理費が売れるまでかかる
売れるまでの間も税金や草刈り、清掃などの管理費用が発生します。
▶ 解決法:売却期間を見越して管理プランを立て、予算を確保しておく。
落とし穴⑤:譲渡所得税を想定していなかった
売却によって利益が出ると「譲渡所得税」がかかります。相続した家でも対象となるケースがあります。
▶ 解決法:「3000万円の特別控除」や「相続空き家の特例」などの制度を確認し、税理士に相談。
3. 親の家を売却するまでの基本ステップ
- 相続登記を完了させる(法定相続人間での名義変更)
- 家族・相続人で売却方針を決定する
- 不動産会社に査定を依頼する(複数社)
- 売却前に必要な修繕・整理を行う
- 買主と契約、引き渡し、確定申告まで完了
4. 売却前に準備しておくと安心な書類リスト
✅ 登記簿謄本(法務局で取得)
✅ 固定資産税納税通知書
✅ 相続人関係図(戸籍謄本や住民票を元に作成)
✅ 売買契約書(過去に購入した時のもの)
✅ 建築確認済証や間取り図(あれば)
5. 売却をスムーズに進めるためのワンポイントアドバイス
- 思い出は写真や動画で記録を残しておく:心理的な区切りにもなります。
- 現地の清掃・除草・換気を定期的に:見学時の印象が大きく変わります。
- 不動産会社は「親身に相談できる担当者」で選ぶ:価格より安心感が大切です。
シニアテラスの実家売却サポート
シニアテラスでは、親の家の売却を検討しているご家族のために、各種手続きから実務面までトータルでサポートしています。
✅ 相続登記、共有名義調整の支援
✅ 複数社査定・現況販売と更地販売の比較提案
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✅ 税務・法律の専門家との連携
「どう進めていいか分からない」という方も、まずはお気軽に シニアテラス へご相談ください。
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