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終活営業における「話しにくい話題」の切り出し方|相続・お墓・介護

なぜ終活営業では「話しにくい話題」が避けて通れないのか?

終活営業において、「相続」や「お墓」、「介護」などの話題は、非常にデリケートで切り出しにくいものです。
しかし、これらはまさに終活の中核を成す本質的なテーマであり、提案の質やお客様の満足度に直結する要素でもあります。

多くの高齢者は、こうした話題について「気にはなっているが、自分からは言い出しづらい」という心理を抱えています。
たとえば、「お金の話は家族にもしていない」「お墓のことは先延ばしにしている」「介護施設にはまだ早い」といった感情が背景にあります。

一方で営業担当者側も、「失礼にならないか」「タイミングを間違えると関係性にヒビが入るのでは」と不安を感じ、話題に踏み込めないまま終わってしまうケースも少なくありません。
その結果、本来は必要だった提案ができずに終わったり、競合に後れをとったりするリスクもあります。

つまり、「話しにくい話題」をどう切り出すかは、終活営業における最大の壁であり、同時に他の営業と差がつくポイントでもあるのです。
営業担当者としては、この壁を乗り越えるための“安心できる接し方”と“信頼関係の土台作り”が求められます。

営業現場でよくある「切り出しにくいテーマ」3選

終活に関する営業では、お客様との距離感や信頼関係によって、「話してよいかどうか迷うテーマ」が数多く存在します。
ここでは、営業現場で特に切り出しづらいとされる代表的なテーマを3つ取り上げ、それぞれの背景を解説します。

① 相続・財産分配の話

「遺産はどう分けるのか」「誰にどのくらい残すのか」といった話題は、家族間のトラブルや感情の衝突を想起させるため、非常にナイーブです。
高齢者自身も、「揉め事になるのでは」と不安を抱えており、積極的に話そうとはしません。

しかしながら、相続は避けて通れない終活の核心でもあります。
正しく対策しなければ、家族に負担がかかる・遺産分割で争いが起きるといったリスクもあるため、営業担当者としては早い段階で話を促す必要があります。

② お墓・供養・葬儀の話

「自分が死んだあとのことを話すなんて縁起でもない」と思う方も多く、生と死の境界をまたぐ話題は、心理的な抵抗感が特に強い分野です。

しかし現実には、お墓の継承者がいない、葬儀の形式を決めていないといった課題が山積しており、意思を明確に残すことが家族の安心につながります
営業担当者が丁寧にガイドすることで、お客様も「話しておいてよかった」と実感することが多いテーマです。

③ 介護・施設入居の話

介護や施設の話題は、「まだ元気だから大丈夫」と思いたい心理が働き、本人が現実から目を背けがちな領域です。
また、家族との考え方にズレがあることも多く、営業担当者が間に入ることでスムーズな話し合いが可能になるケースもあります。

早めに話を始めることで、選択肢を確保しやすくなり、いざというときに慌てず準備ができるため、本来は早期提案が望まれるテーマです。

信頼を得ながら話を切り出す3つのアプローチ法

デリケートな話題を無理に切り出すのは、かえって関係性を悪化させるリスクもあります。
そこで大切なのは、相手にプレッシャーを与えず、自然に会話を進めていくこと
以下では、営業現場で活用しやすい3つの具体的なアプローチ方法をご紹介します。

ステップ① 日常会話から生活の変化を引き出す

いきなり相続やお墓の話をするのではなく、まずは日常の話題から相手のライフスタイルや心境の変化を探ることが大切です。
たとえば、「最近ご自宅で過ごす時間は増えましたか?」「お孫さんとはよく会われてますか?」といった質問から、自然と「将来」や「家族」の話に発展させることができます。

相手が心を開きやすい状態をつくることで、重たい話題にもスムーズにつながる土台を築くことができます。

ステップ② 「よくある話」として第三者事例を使う

相手が構えてしまう話題は、「他人事」として伝えることで心理的な抵抗を和らげることができます。
たとえば、「先日、別のお客様でこういう相談があったんですが…」という切り口で、第三者の事例を紹介することで、相手も「自分だけじゃない」と安心できます。

この方法は、共感を引き出しながら情報提供ができるため、営業現場で非常に効果的です。

ステップ③ 専門家を“壁”にして話題を中和する

どうしても営業本人からは話しづらいテーマであれば、「専門家の立場からお話できる機会があります」というスタンスを取るのも一つの手です。
たとえば、相続や後見制度の話なら司法書士・行政書士の無料相談、介護の話ならケアマネジャーや地域包括支援センターとの連携を紹介することで、「営業されている」と思われずに切り出せるという利点があります。

営業担当者が“売る人”ではなく“つなぐ人”になることで、信頼を損なわずに重要な話題へと進むことができます。

「話しにくい話」を話してもらえる営業担当者の特徴とは?

終活営業において、相手が自ら「相続」や「介護」、「お墓」の話をしてくれることはほとんどありません。
では、なぜある営業担当者には本音が話され、別の担当者には打ち明けられないのでしょうか?
その違いは、営業スキルというより“接し方の質”にあります。

否定しない・遮らない・決めつけない

話しにくい話題ほど、相手の価値観や感情が深く関わっています。
そのため、「それは違いますよ」「普通はこうするものです」などの言葉が出た瞬間、相手の心は閉じてしまいます。
営業担当者に求められるのは、どんな意見や不安も一度しっかり受け止める姿勢です。

「そう感じられるのは自然なことですね」「色んな考え方があって当然です」といった共感の言葉は、会話を深める鍵となります。

自分から踏み込みすぎず、相手のリズムを尊重

信頼関係ができる前にデリケートな話題をグイグイ切り出すと、「売り込み感」が出てしまい、逆効果になることがあります。
終活営業では、相手が話したがっているタイミングを見極める観察力が重要です。

焦らず、相手の表情や言葉をよく観察しながら「少しずつ深めていく」会話スタイルを取ることで、相手のペースに寄り添った提案ができるようになります。

“相談相手”になる営業は、商品以上に信頼される

最終的にお客様が選ぶのは「サービス」よりも「人」です。
特に終活のようなパーソナルで不安を伴うテーマでは、“この人に相談したい”と思ってもらえるかどうかがすべての起点になります。

「無理に売ってこない」「ちゃんと話を聞いてくれる」「言いにくいことも言いやすい」。
そう思ってもらえる営業担当者は、リピートや紹介にも強く、長期的な関係構築につながっていきます。

まとめ|本質的な終活提案は「話しにくい話」の先にある

終活において、本当に大切なテーマは「話しにくい話題」の中にこそ隠れています。
相続・お墓・介護――これらは避けて通れない一方で、誰もがためらいを感じるテーマです。

しかし営業担当者が丁寧に話を聴き、相手の不安に寄り添いながら少しずつ会話を深めていけば、「相談してよかった」「今のうちに考えられてよかった」という前向きな気持ちに変わっていきます。

終活営業は、単に商品を提案する活動ではなく、お客様の人生にそっと寄り添い、安心を届ける仕事です。
だからこそ、「言いづらいことを話せた」と感じてもらえるような営業こそが、信頼され、選ばれ続けるのです。

踏み込む勇気と、引き出す力。
その両方を磨きながら、ぜひ一人ひとりの終活に寄り添う営業を実践してみてください。


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